「推し活」が日本の新たな文化として広がりを見せる中、推し活文化の発展に貢献した人物やキャラクター、団体を表彰する「第1回 日本推し活大賞」が10月7日に開催された。
今回の「日本推し活大賞」では、推し活文化の普及や盛り上げに貢献した各界の代表が選出された。授賞式には、芸能界から中島健人、AKB48、中川翔子、キャラクター部門からキズナアイ、ポムポムプリンらが出席し、それぞれ受賞の喜びを語った。
また、政界部門では小野田紀美議員が選出されたが、公務のため授賞式には出席しなかった。

【男性アイドル部門・中島健人】33公演のアジアツアーを完走 支えてくれたファンに感謝「Sexy Thank You」で締めくくる

「男性アイドル部門」を受賞した中島健人が、授賞式のトップバッターとして登場。黒の和風羽織にレースのグローブを合わせたスタイリッシュな衣装で登壇し、全身を覆いながらもさりげなく色気を感じさせる装いで会場を魅了した。
賞状とトロフィーを受け取ると、満面の笑みを浮かべながら喜びを見せ、「数ある星々の中で僕という星を推していただき本当に感謝しています」と受賞の喜びを語った。
また、イベントでは大切な思い出を詰め込んで保管できる「推しボトル」も贈呈された。「どんな思い出を詰め込みたいですか?」と聞かれると、中島は迷わず「アイドルになった日のことを詰めたいです」と回答。
初めてステージに立ったときに見た景色や、人生で初めて着た衣装を振り返り、「ノースリーブで、本当にキラキラしたものが一つもなくて。もし何かが光っていたとすれば、自分の汗くらいだった」と語った。
さらに、「そのときの気持ちをこのボトルに閉じ込めれば、今アイドルとして人生を歩んでいる中で、何かを忘れてしまったときに初心に返れて、初志貫徹の精神で人生を生きられるんじゃないかなと思ったので」と、アイドルとして歩み続ける中で大切にしている思いを明かした。

自身が手がけるオリジナルグッズについては、「手に取った瞬間にエンターテインメントが始まるような、そういうことを意識している」と、こだわりを明かした。さらに、ペンライト「IDOLICの魔法」は、自らデザイン画の段階から制作に携わったという。ファンがグッズを手にした瞬間から、まるで夢の世界への入り口に立ったような気持ちになれるよう、細部までこだわりを込めている。
最後に中島は、アイドル人生を振り返り、「アイドルという人生を生きていますけど、もちろんキラキラした時間だけじゃなくて、紆余曲折もあるんですね」と語り、ファンの支えがあったからこそ、さまざまなステージに立ち続けることができたと感謝を伝えた。
アジアツアー全33公演を完走した中島は、これからも自身のエンターテインメントを通して、ファンから受け取った愛を届けていきたいと約束。最後はおなじみの決め台詞「Sexy Thank You!」で締めくくり、会場を沸かせた。
【女性アイドル部門・AKB48】先輩たちが築いた20年以上の歴史を受け継ぎ、これからも伝えていくことを誓う

2組目の受賞者として登場した女性アイドルグループ・AKB48からは、倉野尾成美、佐藤綺星、八木愛月、伊藤百花の4人が代表して出席した。数多くのアイドルが活躍する中での受賞に、倉野尾は「たくさんのアイドルさんが活躍されている中で、女性アイドル部門をAKB48が受賞できたことを光栄に思います」と喜びを語った。
AKB48と「推し活」との関わりについて聞かれると、倉野尾は、これまでファンとの距離の近さを大切にしてきたことを説明。専用劇場でほぼ毎日公演を行っているほか、握手会などの交流イベントも開催してきた。
さらに近年では、ファンから直接意見を聞き、コンサートの内容を決める取り組みも行っているほか、目安箱を設置し、ファンの声を実際の活動に反映しているという。
倉野尾は、こうした取り組みを通して「みなさんと一緒に作ることが今のAKB48の魅力のひとつ」と語った。

伊藤百花は、「推し」や「推し活」という言葉について、「AKB48は諸説あるんですが、『推し』や『推し活』という言葉のもとになったみたいでして」と語った。結成21周年を迎える中で、先輩たちが20年以上にわたって築いてきた歴史を、これからも受け継いでいけることをうれしく思っているという。
さらに、「私たちが車だとしたら、みなさんの推し活はガソリンのようなもので、私たちを動かす原動力です」と表現。ファンの応援があるからこそアイドルとして活動を続けられるとした上で、「みなさんの推し活が華やかで、人生の勇気のもととなるような活動になったらいいな」と願いを語った。
【芸能人部門・中川翔子】「推し」に勇気をもらった過去を告白 母親が中島健人の大ファンであることも明かす

3人目の受賞者として登場したのは、昨年、双子の男の子を出産した中川翔子。紫色の花柄をあしらったタイトなワンピース姿で登壇し、賞状とトロフィーを受け取ると、感極まった様子で「第1回目の受賞ということ、大変光栄です。本当に生きててよかった。なんだか人生が報われたような気がします。」と喜びを語った。
中川は、学生時代に落ち込んだとき、好きな「推し」から勇気をもらい、前を向くことができたと振り返った。頑張らなければならない日々の中でも、「推し活」から力をもらっていたという。
「これまでの人生で出会ったたくさんの推しのおかげで生きてこられましたし、たくさんの方に推していただけたことがあったから、今日こうして受賞できました。本当に諦めないで続けてこられてよかった」と、感謝を込めて語った。

推しを“召喚”できるテクノロジーが詰まったカードを受け取ると、中川は、人生で最初の「推し」はブルース・リーだったかもしれないと明かしつつ、現在、会場に「召喚」したいのは、1歳になったばかりの双子の子どもたちだと語り、母親としての一面をのぞかせた。
さらに、母親の「人生最大の推し」が中島健人であることも告白。今回、中島と同じステージに立ったことを知った母親は「呼吸困難になるほど」興奮していたといい、中川は「親孝行ができたなと思います」と笑顔で語った。
【VTuber部門・キズナアイ】トロフィーが「次元を超えて転送」!? VTuberの先駆者が語る「やっぱりVTuber文化全体を推しています」

続いて受賞したのは、バーチャルYouTuber、音楽アーティストのキズナアイ。今回は、受賞の方法まで“次元を超える”演出が用意された。
主催者が特別に用意した「転送ボックス」に実物のトロフィーを入れると、なんと2次元の転送ボックスからトロフィーが登場。キズナアイが自ら取り出し、ユニークな「次元を超えた授賞式」が実現した。
キズナアイは、「人間のみなさんとつながりたい」という思いをテーマに活動してきたと説明。「推し活」もファンとのつながりを生み出す一つの方法だとし、記念すべき第1回の受賞者に選ばれたことを「とても光栄」と喜んだ。
また、自身がVTuber文化の先駆者として知られる中、今回、VTuberが一つの文化として評価され、さらに「VTuber部門」という独立した部門が設けられたことについても、「とても光栄」と喜びを語った。

自身の「推し」は誰なのかと聞かれると、キズナアイは迷わず「やっぱりVTuber文化全体を推しています」と回答。さらに、「私が“始祖”と言われているんですけど、VTuber全体が盛り上がるからこそ、勝手にこうして株が上がっていくので」とユーモアを交えて語った。
その上で、「全体を高め合って、広げていきたいので、VTuberみんなを推しています!」と、VTuber界全体のさらなる発展への思いを語った。
【キャラクター部門・ポムポムプリン】キュートな仕草で会場を魅了!「みんなのこと、だいだいだいだ~いすき♪」と愛を届ける

最後に登場したのは、サンリオの人気キャラクター・ポムポムプリン。ステージに姿を見せると、会場は一気に癒やしの空気に包まれた。受賞メダルを手にした際には、うまく持てずにメダルで顔が隠れてしまう場面もあり、その愛らしい姿に会場からは笑いが起こった。
受賞後、ポムポムプリンはファンに向けて「うわ~い、うれしいな~僕のことをだ~いすきなみんなが、たくさん“だ~いすき”を伝えてくれたおかげだね~いつも、だいすきをいっぱいありがとう~。僕もみんなのこと、だいだいだいだ~いすき♪」と喜びを伝えた。
自身の「推し」は誰なのかと聞かれると、ポムポムプリンは真剣に考えた後、「ぼくのだいすきなものってことかなぁ~チームプリンと家族と~おでかけと~ミルクと~もちろん僕のだいすきなみんなも~」と次々に回答。「だいすきでいっぱいでしあわせだなぁ~」と笑顔を見せた。愛らしい回答に、司会者や登壇者も思わず笑顔になっていた。
取材、文: Anita













