ロクデナシ、初の台北公演で満員の観客を魅了

音楽プロジェクト・ロクデナシ(Rokudenashi)が、5月9日にZepp New Taipeiにて待望の台北初公演を開催。チケットは即日完売、会場は1,000人を超える観客で満員となり、その幽玄かつ幻想的な音楽世界で観る者すべてを魅了した。

公演前日に台湾入りしたボーカル・にんじんとバンドメンバーたちは、台湾料理を堪能し、足裏マッサージで旅の疲れを癒やしたという。公演当日には、楽屋に用意されたタピオカミルクティーや小籠包、魯肉飯といった台湾グルメが彼らを迎え、短い滞在ながら台湾の魅力を存分に味わった。

ロクデナシは、今年大阪・東京・ソウル・台北を巡る初のワンマンツアー「Not Just A Memory」を開催。各地でチケット即完売を記録し、台北公演はそのツアーファイナルとして開催された。

この日のステージは、バンド編成によるフルライブ。Zepp New Taipeiの会場には巨大な紗幕スクリーンが設置され、迫力の映像演出とともに、にんじんの真摯で心に染み入る歌声が、現実と幻想の境界を超えて観客の心にまっすぐ届いた。楽曲と映像が緻密に連動し、まるで物語の中に入り込んだかのような没入感を生み出した。

MCでは、にんじんが優しく中国語で挨拶。自身が作詞・作曲を手がけた『逢瀬のままにあなたのもとへ』では、個人的な感情と体温が滲み出るような歌声で、圧倒的な表現力を発揮した。ピアノ伴奏のみで披露された『アマネゾラ』、そしてラストに届けられた『草々不一』では、繊細で芯のある声が、伝えきれない想いや孤独を浮かび上がらせ、会場全体を包み込んだ。

アンコールでは再び中国語で感謝の気持ちを伝え、新曲『心の奥』、さらにリリースされたばかりの『脈拍』を披露。みきとPによる作詞・作曲のこの曲は、穏やかなミドルテンポのバラードで、水面に広がる波紋のように柔らかく観客の胸に響いた。

終演後には、ステージスクリーンにサプライズ映像が投影され、10月にロクデナシが上海で2度目となる単独ライブを開催することが発表されると、ファンの期待はさらに高まった。

*写真:樂窟音樂 RAKU MUSIC

Shinon